糖尿病とは? 基本情報/健康の計算式/豆知識

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糖尿病ってなに?

糖尿病とは、血糖値(ブドウ糖)が慢性的に高くなる病気といわれています。

説明を難しく感じるかもしれませんが、飲食物の一部は、体内の消化吸収でブドウ糖に変わってエネルギーとなります。

余分なブドウ糖はインスリンの働きで筋肉や脂肪に変わり、余分が多いとインスリンの分泌機能・抵抗性に異常が生じて血糖値の高い状態が続きます。

慢性化が進行すると、細小血管症(網膜症・腎症・神経障害)、大血管症(脳梗塞・心筋梗塞・末梢動脈疾患)、その他(歯周病・感染症)、急性合併症(糖尿病ケトアシドーシス・高浸透圧高血糖症候群)など、合併症のリスクが高くなります。

 

糖尿病の種類としては、1型(膵β細胞の破壊・絶対的インスリン欠乏)、2型(インスリン分泌低下・抵抗性)、その他(遺伝・疾病)、妊娠糖尿病の4つに分類されています。

一般的に、1型は小児や10~20代の若い人に多く、2型は40代以上に多い傾向があり、2型は日本発症者の90%以上といわれています。

特に、2型糖尿病のうち半数以上がサイレントキラーとよばれる「 高血圧症 」を併発しています。

 

治療は、食事療法、運動療法、薬物療法(飲み薬・インスリン)などがあります。

まだ完治は難しいといわれているものの、より自然に近い生活を送るまで改善されている症例もあるようです。

 

膵臓すいぞうのはたらき

膵臓すいぞう は、胃の裏側にある15~20cmの細長い臓器です。

胃から十二指腸に流れた飲食物を膵液(消化液)が分解・中和して、2つのホルモンが血糖値(ブドウ糖)を調整します

膵島ホルモン(ランゲルハンス島)とよばれる細胞内には4つの分泌細胞があり、その内のα細胞でグルカゴン(血糖値増加)、β細胞でインスリン(血糖値減少)が生成されます。

すい臓に負荷がかかるとインスリンに異常が生じ、血糖値の増加・慢性化による糖尿病リスクが高くなります

 

糖尿病で気をつけたいこと

① 不規則な生活習慣

運動不足、睡眠不足、喫煙など

② 食事

食事回数、間食頻度、摂取時間、アルコール

IG値・糖質・塩分量の高い食品、栄養バランスなど

③ 数値のコントロール

血糖、体重、血圧、コレステロールなど

 

たとえば、禁煙は動脈硬化や糖尿病の合併症を予防、食事は摂取回数・間食頻度・IG値(消化速度)の食品選びなどを意識することで血糖値の抑制・調整に影響します。

また、バランスを考えた食事として、主食・主菜・副菜の品目数、炭水化物・たんぱく質・脂質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素を意識することも大切です。

一般的な身体の数値を計算する式はありますが、その人によって例外もあるため、専門家や周りと相談しながら無理なく取り組むことが必要です。

 

計算式の例

標準体重(肥満に関連する病気になりにくい数値)

身長をcmからmに変換して「身長×身長×22」で求めます。

計算式の「 22 」という数字は、高血圧・高脂血症・肝障害などを発症しにくい理想のBMI数値といわれています。

(例:160cmの場合は、1.6m×1.6m×22=56.3kg)

 

BMI(肥満度の指標)

身長をcmからmに変換して「体重kg÷身長×身長」で求めます。

日本肥満学会の基準では、低体重は18.5未満、普通体重は18.5以上25未満、肥満は25以上
(高度肥満は35.0以上)が目安となっています。

また、肥満では1~4までの度合も分類されています。

※BMIは成人用の指標で、子どもの場合は計算方法が異なります。

(例:160cm60kgの場合は、60kg÷1.6m×1.6m=23.4kg/m2)

 

身体活動量(日常生活や運動など活動量の指標)

性別・年齢・活動量により、1日に必要なエネルギー量(kcal)も異なります。

農林水産省などによれば、身体活動量を3つの段階に分け、その結果と年齢をもとに身体活動量を決めます。

食事は、5つのグループごと(主食・主菜・副菜・乳製品・果物)に自分のkcalに合った量と数を決め、バランス良く摂取することが大切です。

他にも、自動計算できるサイトもありましたが、厚生労働省や専門サイトの活用をおすすめします。

 

1日に必要なカロリー

標準体重×身体活動量で求めます(標準体重は、身長×身長×22)

計算式以外では、一般的に、身体活動量が少ない成人女性は1,400~2,000kcal、男性は2,200kcal±200kcal が 1日の平均量といわれています。

間食は200kcalまでが目安とされ、1日の摂取kcalの10%に相当します。

 

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)

糖化たんぱく質とよばれ、過去1~3か月の平均的な血糖値を反映できるといわれています。

血糖の正常化は6.0未満、合併症の予防は7.0未満、治療の強化が困難な場合は8.0未満など、その人に合った目標の数値で治療や予防に取り組むことが大切です。

 

なんでブドウ糖っていうの?

別名は「 グルコース(glucose) 」とよばれ、1747年にドイツの化学者(アンドレアス・マルクグラーフ氏)が干しブドウから単離したといわれています。

フルーツ・穀類・はちみつに多く含まれる単糖類で、脳の栄養にもなる貴重な糖分です。

フルーツのなかでもブドウに多く成分が含まれている、化学式の形状がブドウの房にみえるなど、和訳以外にも諸説があるようですが定かではありません。

 

10月8日と11月14日は何の日?

10月8日は「 糖をはかる日 」 11月14日は「 世界糖尿病デー 」といわれています。

どちらの日も、血糖や糖尿病に関連するイベントが開催されているようです。

 

国際糖尿病連合(IDF)が2019年の世界糖尿病デーにあわせて発表した「IDF糖尿病アトラス第9版」によれば、世界糖尿病有病者数は4憶6,300万人、有効な対策がなければ2045年には約7憶人に増加することが予測されています(20~79歳の成人推移)。

厚生労働省の「2017年患者調査の概況」によれば、日本の糖尿病患者数は328万9,000人(男性は184万8,000人・女性は144万2,000人)で、増加傾向にあります。

また、「平成30年国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病が強く疑われる人の割合は28%(男性は18.7%・女性は9.3%)でした。

 

 

【 参考文献 】

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